250703_北野病院100年史_並製本_単ページ
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162救急部開設は、2000年で、当時からより多くの地域住民への良質な救急医療の提供をめざしてきました。当初は近隣救急隊との合同の勉強会を開催するなど、救急隊からの信頼を得るために地道な活動からの始まりでした。2001年の新館移転後は「断らない救急」をスローガンに年間救急車搬送件数は3,000件でしたが、その後20年で年間1万件を超える規模になっています。救急患者の受け入れを伸ばす中で、幾度かの改修工事を繰り返し、発足当初は診察室2室と3ベッドであった救急診療室が、初療室2ベッド、リカバリー11ベッド、診察室3室にまで拡大し、2023年度にはCT室と直結した環境に整備されました。低侵襲治療センターでは、内視鏡検査(消化器内科、呼吸器内科)やカテーテル治療(循環器内科、脳神経外科、放射線科、小児科、腎臓内科)、放射線治療(小線源治療)など、身体に対する侵襲度が低い治療を行っています。多職種と連携を図りながら、身体の負担を最小限にし、治療後のQOL(生活の質)が向上できるように取り組みを行っています。検査・治療中の限られた時間での関わりとなりますが、安全・安楽を第一に患者さんに寄り添ったケアを心がけています。救急部低侵襲治療センター

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