250703_北野病院100年史_並製本_単ページ
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158科・部署のあゆみ健康管理センターは1954年に開設され、70年以上にわたり人間ドック、企業健診などを実施してきました。人間ドックには日帰りおよび一泊のコースがあり、脳・心臓・肺・大腸などのオプションを含む多様な検査を提供しています。全身のスクリーニング検査を行うことで悪性腫瘍や生活習慣病の早期発見のみならず偶発的に発見された疾患に関しても、院内に33ある専門診療科と連携して共有意思決定支援に基づいた早期治療介入による重症化予防に努めています。このプロセスでは、受診者を中心として、医師、看護師、栄養士、検査技師、事務、コンシェルジュといった多職種によるチーム医療を行っています。さらに、受診当日に担当医が検査結果を統合して判定・説明しており、基礎疾患をお持ちの方の場合であっても心配なく受診いただけるよう、きめ細やかな配慮をしております。当センターでは健康人生のサポートとして2005年から会員制健康クラブ(北野健康クラブ)を運営し、現在五百余人の会員様にご利用いただいています。北野健康クラブでは、会員専用の健診セットや診察優先予約サービスを提供し、専門診療科と協力して健康な体の維持を支援しています。現況・取り組み疾患の早期発見・早期介入を行うためには予防医療の観点が重要です。少子高齢化社会が形成され、情報システムの発展に則した診療情報の統制、遺伝子検査等の個人情報保護や人工知能の活用など、さまざまな取り組みが必要となります。健康管理センターは院内の33専門診療科と連携しておりますので最新のエビデンスを基に情報提供してきており、今後は新規バイオマーカー等も取り入れながら受診者の健康増進を支援してまいります。健康管理センター・人間ドック

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