250703_北野病院100年史_並製本_単ページ
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1542012年9月に「臨床病理部」から「病理診断科」に名称が変更され、標榜科として独立しました。患者さんの体から採取された組織や細胞を顕微鏡で観察し、病気の診断を行っています。患者さんと直接顔を合わすことはありませんが、主治医を通じて皆様のお役に立てるよう日々努めています。喀痰や尿、穿刺材料等の細胞像から腫瘍の有無を診断したり(細胞診)、胃カメラや気管支鏡等で採取された生検組織で炎症の種類や腫瘍の有無、腫瘍だとすれば良性のものか悪性のものかについて診断したり(組織診)しています。速細胞診)、手術できちんと目標とする病変が切除できているか確認したり、切除範囲が適正かを見たり(術中迅速組織診)しています。術後は提出された検体を調べて、病変の広がり、進行度、悪性度等を主治医に伝えて術後の治療を円滑に進められるようにしています。不幸にも患者さんが亡くなられた際にはご遺族の同意のもとで病理解剖を行い、未来の患者さんに少しでも有益な情報を届けられるように努力しています。科・部署のあゆみ手術に際しては、胸水、腹水に腫瘍が広がっていないか細胞像を検討して主治医に報告したり(術中迅現況・取り組み病理医は京都大学医学部病理診断科から派遣されています。大学と緊密に連携し支援を受けて、質の高い診断を心がけています。病理診断科

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