153科・部署のあゆみ北野病院放射線部門は設立初期のレントゲン室から始まり、1956年に放射線科として独立、以後京都大学のサポートの下で充実が図られてまいりました。2021年に放射線診断科と腫瘍放射線科が分科され、放射線診断科は画像診断・IVRを担当しております。CT、MRI、核医学・PET/CT、血管造影などの装置の進歩に対応し、各診療科の診療の進歩にも対応するべくハイレベルな放射線診断専門医を多くの領域で充実できるよう図っております。地域医療機関からの検査依頼にもお応えしています。診断レポート作成においては臨床上求められる内容を適切に報告するとともに、各診療科カンファレンスへの参加なども通じてご依頼の先生方とのコミュニケーションの充実にも努めております。また、優れた放射線科医の育成も重要な責務であり、京大病院放射線科専門研修プログラムにおける専門研修連携施設として専攻医の研修、教育の充実にも努めております。以前から京大病院放射線診断科との密接な連携を行ってまいりましたが、近年ではコロナ禍を契機として、脳神経・骨盤部・核医学を中心に京都大学とのオンラインカンファレンスによる研鑽、情報共有も積極的に進めております。現況・取り組み放射線診断科の診療は頭から足先まで全身を対象としており、またCT・MRI・PET/CTやIVRなど多くのモダリティーを用いています。放射線診断科医師は各自の専門性を活かして画像診断・IVRを行い、診療の質の向上を図っております。画像診断は医師だけでなく、診療放射線技師・看護師など多くの方が関わるチーム医療で成り立っており、多職種間の連携を図り、患者さんに有益な検査・IVRが安全・適切に施行されるように努めています。放射線診断科
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