250703_北野病院100年史_並製本_単ページ
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151科・部署のあゆみ北野病院麻酔科は1961年11月に稲本晃京大教授のご高配により武下浩(元山口大教授)を長として開設されました。大学病院における麻酔科開設が東大1952年、慶応大1953年、京大1956年ですから一般病院としてはかなり早い時期の開設です。次いで1963年8月に青柳一が着任し、以後約20年の長きにわたり黎明期の麻酔科発展に奔走されました。当時の資料からは人的物的な多くの困難をものともせず外科系各科を相手に奮闘した様子が窺えます。1984年からは浦部伸方、2002年からは足立健彦がいずれも約20年、責任者として麻酔科の更なる発展に努めてこられました。2024年からは小生加藤茂久が引き継いでおります。この間、日本麻酔科学会関西支部学術集会(1979年青柳、1995年浦部、2017年足立)、日本集中治療医学会近畿地方会(2006年足立)の会長を務めました。臨床においては、2001年9月に現在の新病院に移転後、手術件数が右肩上がりに増加し麻酔科管理件数も年4,000件に迫りました。この間、2006年に集中治療部、2007年に心臓血管外科が開設され、2023年には手術室拡張工事により手術室が4室増えて計15室となり、西日本トップクラスの床面積を誇るハイブリッド手術室も完成しました。直近2023年度の麻酔科管理手術件数は3,890件でした。現況・取り組み小児心臓、移植を除くほぼ全科のさまざまな手術の麻酔管理を行っています。2024年4月現在で常勤麻酔科医15人(うち専門医10人)非常勤6人が在籍し、夜間休日も1〜2人が24時間体制で在院して緊急手術などに対応しています。麻酔科認定施設であるのは当然として、心臓血管麻酔、集中治療の認定施設でもあります。また当院独自の短時間勤務正規職員制度のもとで子育て中の女性医師にも働きやすい環境を提供しています。麻酔科

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