149科・部署のあゆみ小児外科は2002年に開設され、2006年に本格的な診療を開始しました。その後、京都大学等からの小児外科医派遣により診療体制は充実してきました。2018年の漏斗胸センター開設、2021年の子どものヘルニアセンター開設により、疾患に特化した診療が可能となりました。現在、小児外科医は6人で一般病院では考えられない充実した診療体制をとっています。子どもは大人のミニチュアではありません。子どもは身体のあらゆる臓器が発育の途中にあり機能が未熟です。したがって、子どもについての専門知識を持ち、専門のトレーニングを受けた小児外科医が手術を行うことが望まれています。小児外科は0歳から15歳までの外科疾患を扱い、呼吸器外科、消化器外科、泌尿器科、形成外科領域から婦人科領域まで多岐にわたる領域の手術を行います。また、漏斗胸患者、重症心身障がい患者は成人例も治療を行っています。我々は「子どもに優しい医療」を実践するため、2006 年以来、日帰り手術や内視鏡外科手術の普及に努めてまいりました。今後も小児内視鏡外科領域におけるトップランナーとして小児内視鏡外科手術の開発・普及に努めてまいります。現況・取り組み我々は「断らない医療」を実践しています。医療機関からの紹介のみならず救急患者を24時間365日、小児科と密接な連携を保ちつつ、診療を行います。また、小児外科では6人中5人が小児外科専門医でうち3人が日本小児外科学会指導医です。そして3人が日本内視鏡外科学会技術認定医(小児外科)を取得しています。「子どもにやさしい医療」を行う上で、手術の安全性を最優先に治療を行っています。小児外科
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