139科・部署のあゆみ神経精神科は、総合病院に併設された精神科としては大阪で最も古く、1928年に開設されました。長らく、有床総合病院精神科として、精神科急性期治療も行っておりました。しかし、時代とともに総合病院精神科に求めれられる機能も変化しており、段階的な病床数削減を経て2021年に精神科病床を廃止しました。現在は、外来診療と、一般診療科入院患者の精神的・心理的問題への介入や治療(精神科リエゾン診療)を主体としております。精神科リエゾン診療は、精神疾患を有する患者さんの支援はもちろんのこと、身体疾患やその治療に伴うさまざまな精神症状を扱っています。また、昨今、高齢化社会に伴って認知症を有する入院患者も増加しており、認知症ケアチームの主要構成員として高齢の入院患者への支援や介入にも力を入れています。現況・取り組み精神疾患、身体疾患を問わず、病を有する患者さんが不安を含めて何らかの精神的・心理的問題を抱えていることは当然です。その観点に立てば、私たち精神科は全ての患者さんに何らかの支援や役立つものを提供できるのではないかと考えます。神経精神科
元のページ ../index.html#141