1351981年の病院増床時に一般内科の一部として透析療法(南方保部門長:故人)が開始され、1994年に吉田治義内科部長(腎臓内科担当、現・福井大学名誉教授)が赴任しました。2001年に、腎臓内科診療部門が血液浄化センター部門を包括して開始され、武曾惠理主任部長(現・京都華頂大学教授)が就任しました。2005年に塚本達雄血液浄化センター長(現・健康管理センター長)が就任。2016年に腎臓内科主任部長となり、2024年から松原雄が引き継いでいます。科・部署のあゆみ腎臓内科は軽い尿所見の異常から末期腎不全まで全ての腎臓内科疾患を対象とし、「患者さんを診る」ことを原点としながらも、医学研究所としての活動も大切にしています。特に腎疾患を臨床医の立場から検討し、研究の視点を絶やさない治療を行っており、中でも難治性ネフローゼ症候群に対するアフェレシス治療は、腎臓内科がわが国の中心となって継続的に取り組み、2024年に保険適応拡大となりました。急性期腎疾患、そして保存期腎障害の診療から維持透析患者の合併症までをマネジメントする、「Total kidney Care」を目指します。現況・取り組み腎炎やネフローゼ症候群に対しては積極的に腎生検を施行し、自ら病理診断を行い、適切な治療法選択に努めています。複雑かつ長期的な治療が必要な患者さんに対しては、厚生労働省班会議に参画し作成した診療ガイドラインなどの最新医療に精通しながらも、地域連携診療や多職種による診療を通じて、最適化かつ全人的な治療を提供します。腎代替(透析)療法にも積極的に取り組んでおり、院内全ての血液浄化療法も担当しています。腎臓内科
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