1341968年に定められた6つの内科専門診療科の1つの内分泌内科として始まりました。科・部署のあゆみ糖尿病内分泌内科は、1963年、北野病院内科に糖尿病、内分泌疾患の専門外来が設けられたのち、開設当初の部長が山桝恒久、1970年からは八幡三喜男、1989年から南野正隆、2003年から越山裕行、2014年からは濵崎暁洋が診療科部長を担当しています。戦後の再開院後、1953年に就任した松浦篤実第9代院長が日本内分泌学会の創始者である京都帝国大学辻寛治教授の教室出身で、多数の内分泌疾患患者の診療実績を背景に『内分泌病―新しい見解と治療―』を著していますが、現在に至るまで糖尿病内分泌領域の大変幅広い症例の診療を数多く行ってきているのが糖尿病内分泌内科の特徴といえます。また、当院研修、糖尿病内分泌内科診療経験を経た医師からは多くの大学教授やアカデミアで指導的立場に立つ人材、優れた臨床医が輩出され、稲垣暢也現理事長は1985年に当院での研修を行い、京都大学大学院糖尿病・内分泌・栄養内科学教授、京都大学医学部附属病院病院長を務めた後、2022年より再び当院に着任しています。これまでの伝統を引き継いで、糖尿病内分泌内科はこれからも地域に信頼される最良の診療を行っていくとともに、豊富な臨床経験に裏打ちされた知見の発信、次世代を担う人材の養成を使命として精進を重ねてまいります。現況・取り組み糖尿病・内分泌疾患の診療には、内科系・外科系を問わず多くの関連診療科との連携診療が欠かせません。当院はどの診療科もたいへん専門性が高く充実した診療を行っていて、糖尿病内分泌内科が着実に診断・治療をすすめることができる強みとなっています。また糖尿病内分泌内科も、各診療科治療のアウトカム向上に寄与すべく、他診療科患者に併存する糖尿病・内分泌疾患の診療に積極的に関わって、併存疾患によらず十分に診療に取り組める病院体制の一助となるよう努めています。糖尿病内分泌内科
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