131科・部署のあゆみ心臓血管外科は2007年に開設され、植山浩二先生(2007〜2016)が初代部長を務め、羽生道弥先生(2017〜2021)を経て、2022年より金光が担当しています。主に後天性心疾患に対する心臓血管外科手術全般を実施してまいりましたが、2020年には心臓血管外科専門医機構の基幹施設となり修練施設の仲間入りができました。診療内容としては、2023年の荻野特任部長の参画以来、弁形成術や大動脈外科手術を中心に従来の標準的手術の精度を上げ成績の向上を図ると同時に、「低侵襲」を心臓血管外科のテーマとし新設のハイブリッド手術室および心臓手術室において、心拍動下冠動脈バイパス術、大動脈ステントグラフト内挿術、弁膜症に対する小切開心臓手術(MICS)など新たな領域に足を進めています。同時に2024年10月に心臓センターの念願であった北野病院で初となる「経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)」をハイブリッド手術室で実施。今後、経カテーテル的僧帽弁・三尖弁修復術へと発展させていく予定です。当院が誇る最新ハイブリッド手術室において、循環器内科、麻酔科など関係各署が一体となり、患者さん個々の病状、希望に合わせたオーダーメイドの集学的治療が大きく花開くことをめざします。現況・取り組み常勤スタッフ3人全員が心臓血管外科専門医資格を有し、確かな技術と共に心臓血管外科領域全般の治療に精通しています。これに診療看護師1人を加えたシームレスな診療体制の下、循環器内科とも綿密な連携をとり、個々の患者さんの年齢、病状を考慮した治療方針としています。また、全科が揃った高機能総合病院の利点を生かし、循環器以外の併存疾患を有する患者さんに対しても安心・安全な医療を提供しています。心臓血管外科
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