128科・部署のあゆみ北野病院脳神経外科は1962年に荒木千里京都大学名誉教授のご尽力により、西村周郎大阪公立大学名誉教授を初代部長として開設されました。その後も松本悟神戸大学名誉教授、菊池晴彦京都大学名誉教授、端和夫札幌医科大学名誉教授、また近藤明悳先生、石川正恒先生、高橋潤先生、そして岩崎孝一先生と歴代の部長が、頭部外傷、水頭症・小児奇形、脳腫瘍、くも膜下出血、もやもや病、頸動脈狭窄症、脊椎・脊髄疾患、下垂体腺腫、片側顔面けいれん・三叉神経痛、正常圧水頭症、悪性脳腫瘍、頭蓋底腫瘍といった多くの分野に最先端の治療を展開した歴史を有します。その結果、当院は脳神経外科の全ての領域における治療を提供できる数少ない施設として地域医療に貢献しております。また、これまでに200人を超える脳神経外科医を輩出し、現在も日本脳神経外科学会の専門研修プログラムにおける基幹施設として若手医師の教育に関する重要な役割を果たしています。脳神経外科の診療細分化・専門化が進む中、当院には各領域の専門資格を有する医師が揃っており、外視鏡、ハイブリッド手術室、集束超音波治療など新世代の治療法も提供しながら高い水準の治療を展開しています。現況・取り組み最新の治療設備を用いて安全な手術を行なっています。ハイブリッド手術室は直達手術と脳血管内治療を同時に行い複雑な脳動脈瘤や脳動静脈奇形を治療します。またJCOG脳腫瘍グループ施設として最新の脳腫瘍治療を行います。外視鏡を用いた難度の高い脊髄髄内腫瘍の安全な手術や、国内でも最多を誇る片側顔面けいれん・三叉神経痛・舌咽神経痛手術、さらにパーキンソン病・振戦に対する集束超音波治療も大きな特徴です。脳神経外科
元のページ ../index.html#130