250703_北野病院100年史_並製本_単ページ
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127科・部署のあゆみ北野病院脳神経内科の歴史は1961年夏に生まれた「北野神経カンファレンス」に始まり、脳・脊髄・末梢神経・筋肉の疾患を診療する内科の一分科として1968年1月に開設されました。1980年4月には単独の診療科として独立しましたが内科系各科との連携は維持されています。さらに1981年4月には「神経センター」構想に基づいて脳神経外科と新病棟のフロアを共有し、カンファレンス等を通じて一体となって活動する体制が構築されました。これは現在にも受け継がれ、より速やかで最適な治療法を選択できるようになっています。その結果地域からも信頼され多くの症例が集まることにより、数多くの臨床研究も積み重ねてまいりました。科内では週3回の新患カンファレンスと病棟回診で情報を共有し、患者さんの診断や治療法について研修医から部長まで立場を超えて自由に議論を展開することにより最適解を導き出す風土があります。このような伝統の下で多くの若手医師が臨床神経学の研鑽を積み、幾多の大学教授や基幹病院の診療部長を輩出してきました。このような臨床、研究、教育の良き伝統を守りつつ一層発展させることが当院脳神経内科の使命と考えております。現況・取り組み脳血管障害や神経変性疾患をはじめとして神経免疫疾患や感染症など、脳神経内科領域全般にわたる多彩な疾患の診断と治療に積極的に取り組んでいます。神経センターとして脳神経外科とともに脳卒中の超急性期治療やパーキンソン病のデバイス補助療法(脳深部刺激療法や集束超音波治療)を行っています。さらに生物学的製剤を用いた神経免疫疾患の再発予防や抗体製剤を用いた認知症や片頭痛などの最新の治療も取り入れています。脳神経内科

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