3.研究支援体制① 研究材料の確保:通常の検体保存には、電子カルテ上の画面から直接検査部へ「検体保存」オーダーすることで、患者血清の保存がされた〈−20℃、1年間のみ〉。別館研究所(−80℃)保存は当時の福井研究所運営委員会副委員長によって整備、実施された。これらの検体保存に関しては、倫理委員会承認のもと、全ての患者さんに、断り自由の同意書をとった。6.別館研究所の整備と体制の刷新② 研究補助体制:臨床研究施行における、倫理委員会承認体制、E-learning による倫理教育の受講体制を整え、研究計画相談を中村肇副委員長が担当した。2) 研究員、事務員、ラボテクニシャンの集中に 整備機器の一例:共焦点レーザー顕微鏡、ルミノメータ、ウエスタンブロット、バーチャルスライドスキャナーなど③ 基礎研究のための技術補佐員整備:別館研究所に4人の技術補佐員(内2人は検査部所属)が常駐し、補助可能技術について研究者からの申請で時間調節体制を整えた。4.研究費支援② 論文作成、海外出張補助:研究発表の目的で④ 人事考課における研究活動の査定を全ての職員に施行し、研究成果を給与に反映させて研究のモチベーションを上げることを促した。5. 研究支援人事の推進:特任研究指導者(PhD)と統計コンサルタントの就任による研究環境の整備099④ 男女共同参画委員会が開始した「短時間正職③ 優秀論文表彰:基礎、臨床、症例報告のそれぞれの優秀論文を年に1度選び、研究所発表会の場に於いて表彰、賞金の授与を行った。員制度」を研究目的にも使用可能とした。競争的研究資金の獲得を第一としたが、それに加えて以下の支援を行った。① きたの研究奨励金(2010年制定):先進的で実現性のある研究課題に対し、院内競争的資金として1件50万円を上限として、医師基礎、臨床各2、若手2、コメディカル1、看護師1件の採択を年に2度行うこととした。の出張には一部の補助がなされた。別館研究所の整備と、特に基礎研究における研究者のメンターとして、2013年1月より渡邊武京都大学大学院医学研究科・創薬医学融合拠点・特任教授(当時)に特任研究指導者として就任していただくこととなった。また、統計処理のコンサルテーションを行うため片山俊郎姫路獨協大学医療保健学部臨床工学科教授(当時)に2013年2月より非常勤で就任していただき、臨床研究の論文の支援を依頼した。3) 旧式機器の廃棄と必須の新型機器の整備お4)動物室の改善と専門員の整備 これらにより定期的な研究進■カンファレンスも行われ、京大医局からの大学院生の学位取得目的の研究が外科部門を中心に進行した。図は2013年7月時点での研究所のミッションの全容である。2014年3月で副所長の任期を終えるまでは、体制を整えるべく力を尽くしたつもりではあり、この間の多くの方々の支援に、心より感謝する。今後も伝統ある研究所の一研究員として若い方々とその一部を担っていくことを希望している。渡邊武指導者の指揮のもと、研究所体制を見直し、研究者の研究マインドを盛り上げるため、研究員全員への研究状況の確認アンケートを実施(2013年5月)して、2013年6月から順次、以下の整備がなされた。1) 別館研究所の改装による開放的で明るい環境の整備(壁、トイレ、整備)よる効率化と交流の刷新よび一極集中による効率化
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