公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

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血管内石灰化破砕術(IVL)

血管内石灰化破砕術(IVL)

狭心症や心筋梗塞の治療として、狭窄のある冠動脈をバルンカテーテルやステントで拡張する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は重要な治療です。しかし動脈硬化が進行すると石灰化(カルシウム沈着)がおこり拡張できないことがあります。当院ではロータブレータやダイアモンドバックなどダイアモンドのドリルで切削する治療を行っていますが、血管が破れたり、プラークが血流を障害するなどの合併症に注意する必要があります。近年、前述の問題に対応できる新たな治療方法として、ショックウェーブ カテーテルによる治療(血管内石灰化破砕術 IVL)が可能になりました。この治療は石灰化病変を血管内から衝撃波で破砕するものです。当院も施設認定を受け2024年1月から治療を開始致しました。このカテーテルを使用することで、これまで以上に安全で有効な治療を多くの方に提供できると期待しています。