北野病院で世界に先がけて開始されたヘパリン運動ベッド療法は,綿密に計画,実施された臨床研究により,その有効性が実証され,狭心症で苦しむ多くの患者さんの福音となると思われる。カテーテル療法,心臓バイパス術と比較して,患者さんに対する侵襲度が少ないこと,治療に要する費用が安価であること等のメリットを有する。冠側副血行血管を発達させる治療法は,分子生物学,遺伝子工学の進歩に伴い,今後とも発展し続けるものと思われるが,本治療法はその先鞭をつけるものである。 平成21年8月
京都大学大学院医学研究科 教授 藤 田 正 俊