超音波内視鏡下穿刺吸引術 (EUS-FNA) のご案内

超音波内視鏡検査 (EUS)

 当院では、内視鏡検査、超音波検査を合体させた超音波内視鏡検査(EUS)を駆使して消化器がんの診断を行っています。最近は、EUSで得られた画像所見から診断するだけではなく、EUSで観察しながら病変の一部を採取したり、治療したりするInterventional EUSを積極的に行っています。
 超音波内視鏡はオリンパス社製のラジアル型超音波内視鏡と細径超音波プローブ、フジノン東芝ESシステム製の電子コンベックス型超音波内視鏡を備えています。また、検査中は鎮静剤などを使用して内視鏡を楽に受けていただくよう、とくに患者さんに優しく、かつ正確な内視鏡検査を目指しています。



超音波内視鏡下穿刺吸引術 (EUS-FNA)

 癌か、癌でないか区別が困難な消化器の病変を超音波内視鏡で観察しながら生検針で穿刺して組織や細胞を採取することを積極的に行っています。これによって手術や抗がん剤治療の前に正確な病理診断を得ることが出来、確定診断を行ってから治療方針を決定するようにしています。
 対象は胃粘膜下腫瘍(GISTなど)や膵がんなどの消化器疾患だけでなく、従来であれば開胸生検が必要な肺がんのリンパ節転移や縦隔腫瘍などに対してもEUS-FNAを行っており、患者さまのお体に負担をかけずに病理診断が出来るようになっています。
 その他、急性膵炎にしばしば合併する膵膿瘍では、EUS-FNAの技術を応用することで内視鏡的に膿瘍ドレナージが可能であり、良好な治療効果を得ています。近隣の病院からも治療困難な患者さまをご紹介いただいています。



症  例

〔症例1〕
症例1 膵癌 67歳 男性
腹部CT検査では膵頭部に造影効果の乏しい腫瘤像を認め、膵癌が疑われました。
EUS-FNA EUSガイド下に膵腫瘤を穿刺し、組織や細胞を採取しました。
細胞診の結果、膵癌(腺癌)と病理診断されました。


〔症例2〕
症例2 膵膿瘍 54歳 男性
腹部CT検査で膵臓の前面に嚢胞性病変を認め、臨床経過から膵膿瘍が疑われました。
胃内からのEUS(ラジアル型)による観察では、胃の背側に巨大な膿瘍を認めました。
胃内から超音波内視鏡ガイド下に膵膿瘍を穿刺して膿性内溶液を排液しました。


〔症例3〕
症例3 肺がん縦隔リンパ節転移 74歳 男性
胸部CT検査にて気管分岐部リンパ節(#7)の腫大を認めました。
気管分岐部リンパ節(#7)のEUS(コンベックス型)のパワードップラー像です。
縦隔リンパ節を食道からEUS-FNAしました。
細胞診の結果、肺がん(大細胞神経内分泌癌)と病理診断されました。
 


(Update 2008.10.4)




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