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消化器外科
治療について

診断方針

年間の全手術数は約650例

食道がん

年間手術症例約25例。ごく早期のがんに内視鏡的粘膜切除を行う以外は、開胸・開腹手術を標準術式としている。進行食道がんに対しては術前化学療法を積極的に施行、良好な成績が得られつつある。手術に関しては、近年手術の必要な早期食道がんに対しては胸腔鏡補助下手術を導入している。術後は必要に応じて放射線療法を併用している。早期がんといえども予後不良な食道がんに対しては、徹底した集学的治療が必要と考えている。
また、先進的な取り組みとして、癌ワクチン医師主導治験を実施している。

胃がん

年間手術症例は約100例。早期胃がんについて進行度に応じて、「胃内視鏡にて粘膜切除術」を行うか、「開腹下での胃切除術+D2リンパ節郭清」を原則としている。なお病変部が胃体上部にある場合には一般には「胃全摘術」が行われるが、我々の施設では新しく工夫した「噴門側胃切除術」を積極的に行い、術後のQOLおよびがんの根治性に関して満足のいく結果を得ている。進行胃がんに対しては、これまでの経験から拡大手術だけでは必ずしも予後の改善には結びつかないため、約1〜2ヵ月間化学療法を行ってから手術を行う「術前化学療法」を積極的に行い、良好な成績を得つつある。5年生存率=Stage Ⅰ:96%、Ⅱ:77%、Ⅲ:48%、Ⅳ:11%
また、先進的な取り組みとして、術前化学療法を積極的に実施している。

大腸がん

年間約120例。結腸がんの早期がんに対しては、消化器センターにおいて内視鏡的切除術を第一選択として行っている。また浸潤が腸管壁内までの症例では、腹腔鏡補助下の手術を積極的に取り入れている。根治性が期待できる切除可能進行がんにおいては、徹底したリンパ節郭清・隣接臓器合併切除を積極的に行っている。さらに非常に予後不良とされる腹膜播種に対してFDG-PETを用い早期発見に努めると同時に、FDG-PETにて限局性播種病巣と診断された際には、積極的に病巣を周囲の腹膜を含め切除(Peritonectomy)することにより、長期生存例が得られている。直腸がんでは術後のQOLを考慮し、できる限り肛門温存、自律神経温存に努めている。大腸がんの大きな予後規定因子である肝転移に対しては、積極的な肝切除、肝切除後の再発防止や切除不能肝転移症例に対しては、FOLFOX、FORFILIを中心とした化学療法を施行している。5年生存率=Stage Ⅰ:94%、Ⅱ:86%、Ⅲ:68%、Ⅳ:22%

肝がん

年間手術症例は約30例。肝がんは、肝炎→肝硬変→肝がんといった一連の疾患である。当院消化器センターにおいては、外科的切除術をはじめ、TAE(血管塞栓術)、PEIT(アルコール注入術)、RFA(ラジオ波アブレーション)、MCT(マイクロターゼ焼灼術)など多岐にわたる治療を、多様な病態に応じて選択し治療を行っている。5年生存率=StageⅠ:56%、Ⅱ:58%、Ⅲ:38%、Ⅳa:28%、Ⅳb:0%

膵胆道がん

年間約25例。FDG-PETの普及により1cm未満の早期病変の診断が可能となり、StageⅠ、Ⅱ症例では、5年生存率60%以上の成績を挙げている。進行がんについては、後腹膜アプローチによる徹底したリンパ節郭清を、また切除不能膵がんに対しては血行改変(がん病変への血流を単一化する)を伴う動注化学療法を行い良好な成績を得ている

その他、胆石症は年間100例前後、ヘルニアは年間120例。

医療設備

MRI、CT、RFA(ラジオ波アブレーション)、腹腔鏡下手術装置、超音波外科吸引装置、アルゴン波凝固装置、X線ナイフ。

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