文字の大きさ
標準
拡大

心療内科

休診情報

  • 12月28日(木)   河野医師   休診
  • 1月04日(木)   河野医師   休診

「体」の病気は「体」のみに留まらず「心」に影響を与えることが多く、一方「心」の乱れは「体」の症状として現れてくることがあります。このような場合、各々の専門科を受診し「体」だけ診療を受ける、あるいは「心」だけ診療を受けるということではうまく治療できないことがあります。心療内科は他の専門科と協力し、心身相関に注目して「心」と「体」を一体のものとして、つまり人を個々のパーツの集合としてではなく統合された一人の人間として捉え受け止めることを通じて身体症状や精神症状を治療してゆくことを目指しています。

思春期以降、友人(恋人)関係、就職・失業・独立、結婚・離婚、疾病、老化、といった人生の各段階で試練を経験することがあります。思い切ってジャンプしないといけないこともあるでしょうが精神的に弱ってしまっては上手く飛べません。特に病気を得た時の受け止め方はその人の考え方・生き方により様々です。克服できる病気であっても心が先に弱ってしまっては体の病気と闘えないこともあるでしょう。症状を苦にし過ぎるあまり病を生み出してしまう人も沢山います。

現代社会は我々に創造することと無駄を削減することを要求します。しかし真に創造的な人は多くありませんし、無駄に見えて実は無駄でないものも沢山あるのかも知れません。さらに現代社会は企業に、企業は職員にコンプライアンスを要求しますが「いい加減」を排除してルールを細分化し過ぎれば無駄が増え非効率で息苦しくなるばかりでしょう。

家庭や職場や社会から有形無形のストレスに晒されながら生活する中で心身のバランスを崩してしまう人は少なくありません。ストレスが溜らないような工夫をしたり、たまったストレスを上手に人の迷惑にならない形で発散することができれば良いのですが上手くいかない時に一人で問題解決をしなければならないと気負う必要はありません。気分を変えたいと思うなら心療内科を受診してみて下さい。

特色(主な治療・医療機器・先駆的な取組み 等)

当科に来られる患者さんの主な保険病名としてはパニック障害、不安傷害、強迫性傷害、適応傷害、うつ状態、機能性胃腸症(過敏性腸症候群)、過活動性膀胱、めまい・耳鳴り、その他様々な自律神経機能不全と思われる症状となります(*)。あるいは「亭主在宅症候群」、「白衣高血圧」、「不眠不安症」などといった呼び方の方がしっくりくる方もおられるかも知れません。

ここでは当科が最も得意とする「パニック障害」の治療について具体的に説明します。

情動の中枢とされる扁桃体と自律神経の中枢とされる視床下部は、感情が乱れると自律神経症状が出易くなり自律神経症状が強まると不安感が高まるといった具合に、お互いにポジティブフィードバックを掛け合う関係が存在します。例えば風邪を引いたとか、徹夜作業の後だとかいった体調があまり良くないときに電車の中でむかついて気分が悪くなり電車から降りることもできずに苦しい思いを経験したとします。その人の性格によっては次に電車に乗る時に今日は大丈夫だろうかと乗る前に不安を感じるかも知れません。(予期不安)つまりその人が電車に乗っている時は何か困った症状が出てくるのではないかと思って自分で自分を不安にさせることで自律神経を不安定にさせ症状が出やすい状態を作って待ち構えている状態と言えます。そのような時に少しでも動悸や発汗を感じてしまうと途端に不安感が急上昇し、不安感と自律神経症状の複合発作を形成します。これがパニック発作のメカニズムと考えられています。

パニック発作の治療には抗不安薬や抗不安作用が期待できる一部のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などが用いられます。取りあえず発作を止めることは比較的簡単です。重要なことはそのような発作が起きるのではないかという不安を抱えることなく、薬に頼ることなく本来のその人として何の制限もなく行動できるようになれるか、つまり最初の発作が起こる前の状態に時計の針を戻せるのかということです。この目標のためには単に薬物療法を行うのみならず行動を通じて認知を修正してゆくための心理療法を行う必要があります。当科では薬物療法と心理療法を一人の医師が有機的に組み合わせて行っておりパニック障害を早期に完全治癒に導いてゆく上で有効であると自負しております。

(*)一部の疾患は神経精神科領域と重なりますので神経精神科と相談の上、神経精神科に回って戴く場合もあります。

ページの先頭へ