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 平成21年度年報 (pdfファイル)

 

展望について

当院精神科では精神障害者の権利を擁護し、より多くの人に開かれた精神科を目標としています。精神疾患を生まれつき変わった人だけがかかる特殊な病気ではなく、誰もがなり得る決して珍しくない病の1つとして捉え、1人でも多くの人が自ら安心して適切な治療を受けることが出来る環境を提供したいと考えています。

リエゾン・コンサルテーション精神医学について

精神疾患はよく心の病と言われますが、体の病気を原因として何らかの精神症状を生じることは決して少なくありません。高齢者や手術後に起こりやすいせん妄、末期癌など重篤な疾患や糖尿病などの内分泌性疾患でかかりやすいうつ状態などがその例です。当院では総合病院の精神科という特性を生かしてこうしたいわゆる心身総合治療(リエゾン・コンサルテーション)に積極的に取り組んでいく所存です。

特色

精神科で扱う疾患は各種検査(CT,MRI,脳波など)で異常が認められないにも関わらず様々な精神、身体症状を有するものです。
 具体的な疾患名は統合失調症、双極性感情障害(躁鬱病)、うつ病、神経症性うつ状態、不安障害、パニック障害、強迫性障害、解離性障害、身体表現性障害、摂食障害、人格障害等です。  当院ではこれらの疾患を幅広く対象としています。
 
他に特殊な例として痴呆に伴う精神症状、身体疾患を基礎として生じる精神症状なども扱っています。
 
なおアルコール依存症など一部の精神疾患については当院では治療対象としていないものもありますので、予め病名が判明している場合には受診前に電話でお問い合わせ下さい。我々はより多くの人に開かれた精神科を目標としています。精神疾患を生まれつき変わった人だけがかかる特殊な病気ではなく、誰もがなり得る決して珍しくない病の1つとして捉え、1人でも多くの人が自ら安心して適切な治療を受けることが出来る環境を提供したいと考えています。また総合病院の精神科としてこれまでどおり身体疾患を合併した精神疾患の治療にも取り組んで行くつもりです。
 
当院では時間外の精神科の診察は全てお断りしていますので予めご了承下さい。

当院では「ナルコレプシー」「うつ病」の治療薬としてリタリン(塩酸メチルフェニデート) を使用しておりません。

 

治療について

精神科の治療手段には薬物療法と精神療法があります。精神療法には服薬や休養指導、行動療法といったものから臨床心理士によるカウンセリングまでが含まれます。また鑑別診断のための頭部CT,MRI,脳波といった検査や臨床心理士による知能テスト、心理テストなども医師の判断で必要に応じて行っています。
 
 当院での治療の中心は薬物療法です。それに正しい服薬法、適切な休養指導や行動療法などを症状に応じて併用しています。原則として医師によるカウンセリングは行っていません。医師の判断によりカウンセリングが適切と認められた場合に限り臨床心理士によるカウンセリングを受けてもらっています。カウンセリングのみやカウンセリングを治療の中心に希望される方は当院では対象外となりますのでご了承下さい。

カウンセリングでは

対話(言葉)によるカウンセリングが基本です。家庭内外の人間関係や不適応感についての悩み、不登校など学校に関する悩みなどのご相談を承っています。

入院治療について

精神科治療における入院治療の最大の目的は正しい服薬と適切な休養による症状改善です。入院治療でしか出来ない特別な治療法というものは精神科の場合はありません。
 
また当院精神科には18床の精神科病床があります。ここでは任意入院と完全開放病棟の2つが大きな特徴となっています。

任意入院とは患者様自らの意志で精神疾患の治療の目的で入院するという意味ですので本人の意思によらない強制的な入院は一切出来ません。任意入院の性質上、入院中の患者様の行動について病院スタッフが制限をすることも出来ません。したがって入院中に患者様が退院を希望された場合、病状のいかんに関わらずこれをスタッフが無理に止める事は法律上不可能となりますので退院希望が出次第速やかに退院していただくこととなります。

また完全開放病棟という環境から病院内外の出入りは自由となっています。当院では精神科病棟という閉鎖性、特殊性を可能な限り排除し、より多くの人が安心して利用できる治療環境を提供したいと考えています。したがって入院中の約束事(門限・面会時間の厳守、禁酒、喫煙場所・携帯電話使用可能な場所の厳守、薬物乱用・故意の器物破損・自傷他害行為の禁止など)の守れない方の入院もお断りしています。また入院中に上記約束事に違反した場合は強制退院となります。
これにより,入院治療を必要とする方が一人でも多く安心して休養し治療に専念できる環境を整えたいと考えておりますのでご協力下さい。

主な基礎疾患について    (各項目をクリックして下さい)


1)パニック障害 2)強迫性障害 3)うつ病 4)統合失調症

精神障がいをお持ちの方が利用できるサービス

神経精神科相談室にはケースワーカーがおり、「医療費や生活に困っている」「福祉制度の内容や手続きがよくわからない」「在宅サービスや施設サービスを利用したい・知りたい」「療養中の生活や仕事のことが心配」「誰に相談したらいいかわからないことがある」といった患者様やご家族からの様々なご相談をお受けし、一緒に考えていく役割を担っています。相談については無料で秘密は厳守します。(2007/05/2 update)

1.自立支援医療費支給制度(精神通院) 

2.精神障害者保健福祉手帳

3.障害年金

4.特別障害給付金

病診連携勉強会


「大阪精神科懇話会」
年に2回、精神科各領域のエキスパートの先生を招いての講演会を開催

地域の先生方へ


各種検査で異常を認めないにも関わらず不定愁訴の持続する患者様の中には精神疾患によるものがかなりの割合で含まれているものと考えられます。該当する症例がおありでしたら地域医療サービスセンター経由で当科へ紹介して下さい。
 また精神科病棟への入院を希望される方については、前述の「入院治療について」をよくご検討頂き、適切と思われる症例については御紹介して下さい。空床状況、症状によっては入院をお断りする場合もあります。入院依頼の場合は必ず事前にケースワーカーまで連絡を頂きたく思いますのでご協力のほどよろしくお願い致します。

スタッフ紹介

役 職 氏 名 資格等 専 門
部 長

山岸 洋
精神保健指定医
京都大学医学部臨床教授
 
副部長

藤本 心祐
精神保健指定医
精神神経学会専門医
精神科一般
副部長

植野 司
精神保健指定医
精神神経学会専門医
精神科一般
シニアレジデント医師

仲山 彰俊
   
非常勤医

丸山 千佳
   
非常勤医

四元 真由子
   
臨床心理士
吉岡 千波
臨床心理士  
ケースワーカー
島山 玲
精神保健福祉士  


Last up date 2012.4.9