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  平成21年度年報 (pdfファイル) 

当科の紹介

 
 ある日突然襲ってくる病気や怪我は、たとえそれが軽症でも重症でも、患者様本人にとっては大きな苦痛と不安を抱えることになります。そんな患者様が安心して受診できるよう、当院救急部では充実した救急医療体制を24時間365日、常に取りつづけています。
 一般に、救急部というところは重症の患者様ばかりを診察している部署と思われがちですが、実は重症の緊急患者様の治療は救急外来受診数全体の1割程度で、残りの9割は軽症〜中等症の患者様です。また4分の3の方は歩いて来院されます。
 救急部とは患者様にとって、緊急時の備え、「転びかけた時にまず最初に頼れる“つえ”」のような診療科なのです。
 時に病気がかなり悪くなるまで我慢してしまい、救急搬送されたときには重症になってしまっている方もおられます。あまり遠慮や無理な我慢をせずに、早期の受診を心がけてください。


救急部 部長 
 木内 俊一郎 

治療について

【体制について】
 昼間は救急専属の医師(日本救急医学会指導医)2名が全ての救急疾患の初期治療に対応しております。もちろん、より専門的な技術が要求されるときは専門科医が治療に当たります。看護師は救急専属として5〜6名が勤務しています。
 一方、夜間、休日(時間外)は救急外来担当医7名と循環器内科、産婦人科、小児科、脳神経外科、麻酔科の各医師の計12名が当直に当たっています。特に心臓センターと神経センターは大阪府から第3次救急医療機関として認可されています。その他、看護師4〜6名、放射線技師2名、薬剤師1名、臨床検査技師1名が勤務しています。小児科は現在のところ時間を区切って時間外診察を行なっております。
 しかしこれだけの体制でもすべての科の専門医が常に病院にいるわけではありません。救急では当直医が一般的な治療を行うこととなります。もし専門的な治療が必要となった場合には当番の専門医と連絡をとりながら治療を行うようにしています。
 大阪市内に限らず、近隣の市町の救急本部とも緊密な連絡体制をとっており、地域の救急医療の一翼を担うべく努力しております。

【扱う疾患について】
 救急外来では脳神経疾患、循環器疾患のほか、消化器疾患、呼吸器疾患、脳神経疾患、各臓器不全、骨折を含む外傷、切断指(曜日限定)、中毒などにも対処しております。必要に応じて各専門分野の医師が連携して治療にあたります。

【診療実績】
 1年間の患者数は徐々に増加しており、平成19年には総患者数20415名、救急車による搬送4275件、救急外来からの入院数3121名、紹介数1139名でした。

【構造について】
 救急部は救急車から治療室まで重篤な患者様が運ばれてきても効率的に治療が進められるようになっています。救急車進入口、緊急治療室、検査室、処置室、点滴室、外来診察室までのスペースに十分な面積を取っており、緊急の病態に対しても瞬時に対応できるよう体制を整えております。

●救急車進入口
 高規格の大型救急車が同時に3台受け入れられるよう、進入口を広く確保しています。そのうち一台分は屋内に設けられており、雨天でもストレッチャーで運ばれる患者様が濡れることなく治療室へ運びこめます。
●緊急治療室
 広いフロアにベッドや配管システム、無影灯などをすべて2セット設けており、重症の患者様でも同時に2人収容することができます。(写真)



●放射線科部門
 救急部に隣接して集中させているため、必要に応じてレントゲン写真やCT、MRIを直ちに撮影することができます。院内はほぼフィルムレスで運用されています。
●患者管理システム
 院内を張り巡らせているコンピューターによるオーダリング患者管理システムを採用しており、当院に受診歴のある患者様は以前の診療歴、数々の検査データが瞬時に取り出すことができ、病態がどのように変化しているかもすぐに判断できます。(写真)

 


●血管造影、胃カメラ
 各担当の医師は24時間体制で待機しております。専門の看護師も当直しているために各検査は24時間施行することができます。
●救急専用ベッド
 救急部専用のベッドを4床有しています。さらに様々な疾患に応じて、ICUや各病棟の観察室、個室、総室を提供できるようにしております。

【扱う疾患について】
本院は現在、大阪府から循環器と脳外科が第3次救急医療機関として認可されております。救急部としてはその他、消化器疾患、呼吸器疾患、脳神経疾患、各臓器不全、骨折を含む外傷、切断指(曜日限定)、中毒などにも対処しております。必要に応じて各専門分野の医師が連携して治療にあたります。

【診療実績について】
救急部へは一日平均55人が救急疾患を抱えて受診されておられます。そのうち救急車による搬送患者様は一日平均12人です。様々な疾患の患者様が受診されますが、入院が必要な患者様も一日平均7人おられます。

【連絡方法について】
意識障害があったり、痛みや苦しみで動けない方はとにかく救急車を呼んでください。そして救急本部から当院へ連絡してもらってください。
直接問い合わせをされる方は、06−6312−1221(代表)へお電話ください。

【御願い】
 受診を希望される場合、必ずお電話をいただきますようお願いいたします。患者様には安心して受診、診察していただけるように常に努力はしておりますが、それでもどうしても重症の患者様が複数おられて診察ができない、あるいは診察まで長い時間待っていただかねばならない、専門の医師が手が離せない、緊急の手術が必要だが手術室が確保できない、病室が満床で入院できない、といった事態も起こりえます。
 そのような際には他病院へのご紹介をさせていただくこともあるかもしれません。必ずお電話をいただき、診療が可能かどうか確認してください。
 今後も24時間365日患者様の受け入れがスムーズに行えるように内容を充実させ、地域の皆様の健康と安全を守れる救急治療体制を構築していくことを目指しております。

【治療薬についてのお知らせ】
 当院では、ナルコレプシーやうつ病の治療薬であるリタリン(塩酸メチルフェニデート)は使用しておりません。

救急講習会

 人工呼吸、心臓マッサージ、AED(一般の方も使える自動の電気ショック装置)の使い方など、心肺蘇生法の講習会を5階プラナホールで定期的に(月に1回、第3水曜日)行っております。参加は無料です。ご予約される方は、06-6312-1221(代表)にお電話ください。当日直接お越しいただいても結構ですので、ふるってご参加ください。ご参加いただいた皆様には講習終了後に終了証をお渡しいたします。

地域の先生方へ

 本院へ患者様をご紹介いただく場合、まず地域医療推進室06-6131-2955にご一報ください。すばやく対応するよう努めてまいります。

役職 氏名 資格等 専門領域
部長

木内 俊一郎
医学博士
日本救急医学会専門医・指導医
関西医科大学臨床教授
京都大学医学部臨床教授
救急医学
副部長

新谷 裕
医学博士 
日本救急医学会専門医・指導医
日本外科学会認定医
日本中毒学会評議員
救急医学

Last up date 2010.10.6.