公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

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Q&A

Q&A

がん相談支援センターに寄せられる主なご質問は?

今までに患者様・ご家族様からお受けしました相談の中で代表的なものをご紹介させていただきます。

Q.1 先生の説明が良くわからない。

わからないところを一緒に整理してみましょう。次回、担当医師に何を質問すればよいのか、どのように切り出せばよいのかなど一緒に考えましょう。

Q.2 がんかもしれないと思うけど、こわくて受診できません。

がんは、早期に発見すれば治る可能性の高い病気です。あなたが不安に思っていることについて一緒に考えましょう。検査を受けることでがんを早期に発見できるかもしれません。

Q.3 担当医に言われた治療以外に他の治療法がないのか知りたい。

担当医以外の医師に診断や治療に関して意見を聞くことをセカンドオピニオンといいます。セカンドオピニオンでは、担当医からの紹介状や検査結果などをもとに別の医師から意見を聞くことができます。ご希望されるセカンドオピニオン先の受診の方法などをお知らせいたします。

Q.4 腫瘍マーカーが上昇しているので心配です。

腫瘍マーカー自体の変動は、腫瘍の程度をあらわしているわけではありません。医師は、腫瘍マーカーだけに頼らず、複数の検査から、総合的に判断をしています。腫瘍マーカーの値は、個人の状況によっても異なります。腫瘍マーカーの数値に神経質にならず、総合的な判断を担当医から確認するようにしましょう。

Q.5 外来の診察中に医師とうまく話せません。

診察室で十分話すことは難しいことです。しかし、ご自分の聞いておきたいことを確認することは大切なことです。受診の時には、質問したい内容をメモにして持っていきましょう。自信がない場合は、ご家族などに同席してもらいましょう。

Q.6 がんと言われて頭の中が真っ白です。誰にも相談できなくて不安でいっぱいです。

とても辛いお気持ちでしょう。相談支援では、あなたの気持ちに耳を傾けることからはじめます。話すことで少し落ち着くかもしれません。少し落ち着いてからこれからのことを一緒に考えてみましょう。

Q.7 定期的に診察を受けていたのに再発した。医師の判断が間違っていたのですか?

治療がうまくいかなければ「何故、悪くなったのか」と考えてしまいがちです。医師が標準的治療(*)を行っていても、再発を避けられない場合もあります。それは、誰が悪いというわけではありません。これからの治療や療養生活について一緒に考えましょう。

(*) 標準的治療とは現存する治療で最も効果的と証明された、あるいは妥当と考えられている治療法という意味です。

Q.8 担当医より「もう治療法がない」と言われました。他に方法はないのでしょうか。

「もう治療法がない」といわれると、見放されたと感じておられることと思います。癌の状態や治療の効果、体調などによって治療が続けられない場合もあります。無理に治療を続けることで、かえって状態を悪くしてしまうこともあります。「何もできない」ではなく、痛みや辛い症状を和らげるための治療は常に継続できます。あなたにあった治療について、一緒に考えてみましょう。

Q.9 急に担当医から退院するように言われた。こんな状況では退院できない。

退院について、どのようなことが不安なのかお話をお伺いし一緒に考えていきましょう。安心して自宅で過ごしていただけるように、介護保険制度などご紹介をさせていただきます。
当院には、在宅で安心して過ごしていただけるよう在宅支援を担当しているスタッフもいますのでお気軽にご相談ください。

Q.10 自分のがんについて知りたいのですが、どうすればいいでしょうか。

がん診療連携相談支援センターのがん情報室には、がんに関する書籍やパソコンを設置しています。インターネット検索も可能ですので、どなたでもご自由にご利用ください。パソコンをお持ちでない方やお使いになれない方でも一緒に知りたい情報をお探しいたします。また、ご自由にお持ちいただける小冊子やリーフレットなども準備していますので、お気軽にご利用下さい。

Q.11 治療費が高すぎて治療をやめてしまおうかと思っている。

医療費の負担を軽減する制度がないか等、個々の患者様にあった方法をご一緒に考えていきましょう。