2011 Nov. 12

  新しいものを見逃さないクレソンの会。今回注目したのは、リニューアルオープンしたばかりの東映太秦映画村です。嵐山とセットのプランを立てて、秋の京都へ出かけることになりました。
 
 この日最初に訪れたのは、京都太秦にある広隆寺。国宝第1号とされる「弥勒菩薩半跏思惟像」が安置されていることで有名なお寺です。歴史の教科書などで何度も目にしている美しい弥勒菩薩像に、ぜひ一度は対面したいとかねてから思っていたので、その夢が叶うとあってこの旅を心待ちにしていました。その菩薩様は、ショーケースに入れられるでもなく、照明を当てられるでもなく、霊宝殿の奥で静かにたたずんでいました。微笑んでいるように見えたり、何かを思い悩んでいるようにも見えたり。見る位置を少しずつ変えてみると、写真ではわからない、その表情の変化に気づきました。訪問したのが午前の早い時間ということもあり、まだ観光客の数も少なかったので、思う存分観察することができました。

 広隆寺を後にして、昼食のために嵐山へ向かいます。秋の行楽シーズンとあって、周辺の駐車場には大型バスがズラリと並んでいます。私たちが訪ねた「レストラン嵐山」も、渡月橋のすぐそばにあり、この日は大変にぎわっていました。昼食は、お刺身・天ぷら・湯豆腐・煮物・焼き物・炊き込みご飯と盛りだくさんのミニ会席。畳の部屋でくつろいで、半年振りに会えたみんなと近況をたずねあいながら、時間をかけていただきました。

 昼食を終え、いよいよ渡月橋を渡ろう! と橋を目指し始めたところで、「ここへ来たら桜餅を買わないと」と誰かが言って、みんなその声に続きます。有名な「琴きき茶屋」の桜餅は、餡の入っていない白いお餅を2枚の桜の葉でくるんだもので、ほんのり桜の香りのする洗練されたお菓子でした。ところで、テレビや情報誌で見る秋の渡月橋といえば、桂川の向こうに見える紅葉した山々が印象的ですが、この秋は紅葉が遅れていて、山全体が緑でした。それでも渡月橋からの眺めは大変美しく、多くの観光客が足を止めていました。集合時間が近づいたので、橋を渡って戻ります。すると今度は「ここへ来たら抹茶アイスを食べないと」と誰かが言って、みんなその声に続きます。アイス片手にバスに向かって大急ぎ。歩き食いも、観光地だから許される楽しみです。

 
       
 バスは再び太秦へ移動し、リニューアルオープンしたばかりの「東映太秦映画村」へ到着しました。記念写真を撮った後は、お江戸日本橋を渡って「江戸の町」へ。お侍さんの扮装で町を歩く俳優さんと記念写真を撮ったり、「銭形平次」の家の長火鉢の前に座ったり。中でもハマッてしまったのが「芝居小屋 中村座」での忍者ショー。歌舞伎を上演していそうな芝居小屋で繰り広げられる、アクションシーン満載のショーにみんなで大いに盛り上がりました。舗装されていない土の感触が足の裏に心地よく、この季節にしては暖かい日差しのもとで、「江戸の町」をすみずみまで散策しました。
  今回初めて参加してくれた方が、後日、この日の気持ちを歌に詠んで送ってくれました。そこには、すてきな人達と過ごせた喜びがこめられていました。

感動をこのような形で伝えてくれたことに大感激。また一人、あこがれの女性が増えました。クレソンの会は、今後さらに、多くの方と温かい気持ちを共有できればいいと強く願っています。